【設計担当が語る】迷わない! “理想の家をつくるコツ”
はじめまして、設計の大西です。
豊栄建設 入社5年目。アシスタント期間を経て、2020年1月に設計士デビューし施主様のお家づくりをお手伝いさせていただいています。
お家づくりと一言にいっても
どのような暮らしをしたいのか
どんなお家に憧れているのか
何を大切にされているのか
皆様それぞれで
ひとつとして同じものはありません。
皆様から溢れ出る想いを受け取り、営業、インテリアコーディネーターとタッグを組んで、共に考え、悩み、そして形にするのが私たちの仕事です。
ここで大切なのが
“迷わないための考え方”です。
これには、ちょっとしたコツが必要。
きっとこのコツを掴んだら
より楽しく、ワクワクしながら
お家づくりができるのでは
ないかと思います。
① 優先順位をつける
資金計画を立て、土地も決まると
「プラン打ち合わせ」という
間取りを決める話し合いが始まります。
・吹き抜けをつけたい
・書斎をつくりたい
・洗面化粧台は脱衣スペースから独立させたい
・パントリーをつけたい など
さまざまなご要望があるかと思います。
それと同時にSNSなどで
どのようなお家にするか
たくさん調べる方も多いはずです。
すると、「やりたいこと」と
「いいな」と思うことが
一気に集まってきて
どんなお家にしたいのかがわからなくなり
迷路に入ってしまうことが
少なくありません。
そこで、おすすめしているのが
優先順位をつけることです。
方法としては、まず
付箋にご要望をすべて書き出してみます。
次にやるのは
「必ず入れたいもの」
「出来たら入れたいもの」
「諦めてもいいもの」
それぞれをグループ化し
「必ず~」と「出来たら~」に順位をつけます。
それでも決めかねるようでしたら
お打ち合わせのとき
ご予算内で出来ること・出来ないことを
確認しましょう。
判断基準のひとつになると思います。
ここで思い出すのは以前担当させていただいたお客様のこと。
仮にA様としましょう。
やりたいことがあふれすぎて、何が一番大切かわからなくなり苦労されていたA様。お家づくりの迷路に入ってしまっているようでした。A様の希望をなんとか叶えたいという私の思いも重なって30回近い打ち合わせを行なうことに。ときには、お昼から夜の8時まで話し合うこともありました。完成したお家は、とてもご満足いただけましたが、あの頃は切ない思いもされたでしょうし、A様にとっては心労絶えない日々だったのではないかと思います。
② 既成概念にとらわれない
お家づくりの参考にと
さまざまな間取り例を
ご覧になると思います。
すると、よく見かける間取りに気づきます。
その1つが
リビングの横に設けた「4.5帖の居室」です。
とても便利な空間ですが
施主様の暮らし方によっては
不要な場合があります。
4.5帖の居室を設けるには、収納も含めると
6帖ほど確保しなければなりません。
引き戸を付けて区切れるようにするとなると
建具の収まりも考慮しないといけないので
さらにスペースをとります。
これだけの広さを占めるのに
何となく便利そうだからと設けたものの
あまり使わなかったら…。
ちょっともったいないですよね。
以前担当させていただいたB様のことを思い出しました。B様は暮らし方と間取りの関係をよく考えぬかれていた施主様でした。「リビング横の居室は4.5帖もいらない。ちょっと横になって休めるくらいで十分」とのことで3.7帖の広さに。代わりに「定期的に子供の世話に来てくれる父親がゆっくり休める部屋が欲しい」と、お父様用の洋室をリビングからちょっと離れた1階に作ることにしました。
一戸建ては◯LDKが一般的だからとか
多くの人が◯帖でつくっているからといった
既成概念にとらわれず
施主様の暮らし方と照らし合わせて
間取りを考えることが大切です。
③ 空間の用途を具体的にイメージする
B様のように、空間の使い方を
具体的に考えて広さを決めるのは
とても良いことだと思います。
例えば、リビング横に居室をつくる理由は?
・赤ちゃんのお昼寝スペース
・泊まりに来たお友だちのゲストルーム
・お子様の遊び場
・ご家族の趣味の部屋
・小上がりにしてご夫婦で晩酌を楽しむため
・収納スペース
・ペットの専用スペース
・2階の寝室に上がるのがつらくなったときのため など
あると思いますが、その用途のために
どれくらいの面積があれば良いか…
リビング横の居室に限らず
玄関土間や脱衣スペース、
2階の間取りもすべて
「こう過ごしたいから、この広さ」
「こう暮らしたいから、この位置に」
それぞれの空間の用途が明確になれば
広さや配置が決まります。
そのような設計が可能なのも
自由設計の豊栄建設ならではと言えます。
以上、理想の家をつくるコツを
書かせていただきました。
お家を建てたいと考えていらっしゃる
皆様のお役に立てれば幸いです。