北海道でセントラルヒーティングの光熱費を節約するには?

セントラルヒーティングの適切な利用料金って?

光熱費についてメーカーから公表はされていませんが、北海道電力での概算ではオール電化の家庭で年間約30万円とされています※1。

また、都市ガスを使った場合、年間約27万円という結果も出ており、ガスを使ったほうが料金はお得になります※2。

北海道では、電力会社やガス会社によって、セントラルヒーティングに最適なプランを用意している所が多くあります。細かな節約をする前に、まずはプランの見直しを検討してみましょう。

※1 北海道電力「eタイム3プラス」
(4人家族、木造戸建2階建て住宅(3LDC/33坪)のご家庭、スマート電化住宅+ヒートポンプ式ロードヒーティングの電気料金のモデルケース)

※2 北海道ガス「MOTTO!北ガス エコジョーズ」
(延床面積120㎡の一戸建て住宅で4人家族、設定温度23度、暖房時間24時間/エコジョーズ+コレモの料金のモデルケース)

セントラルヒーティングの利用料金を節約するためには

セントラルヒーティングの利用料金を節約するには、料金プランや設定温度などを確認しておく必要があります。

料金プランはどれがいい?

オール電化の電気代を「日中の料金単価が一律に設定されているプラン」にすることで、電気代を節約できます。

セントラルヒーティングは、「非蓄熱式」という暖房機器に該当し、必要な時に必要な分だけ発熱します。

そのため、ピーク時間帯設定があるプランよりも一律料金のほうが光熱費を抑えられる可能性が高くなるのです。

稼働時間の目安は?

セントラルヒーティングは、24時間付けっぱなしにすることが理想的。

「もったいない」からと定期的に電源をオフにすると、暖まるまでに時間がかかり、かえって光熱費が高くなります。

日中に家を空ける時も、設定温度を低くして付けたままにしておきましょう。

設定温度は何度が正解?

温度を調整する方法は、温水の温度を調整するボイラーと、室温を調整するサーモバルブの2種類があります。

ボイラーの設定温度は、冬場であれば50〜60℃を維持しましょう。サーモバルブは目盛りを真ん中にしておくと室温20℃前後になり、ほどよい暖かさを感じられます。

夏場にしておくといいことって?

夏場はボイラーの電源を切っておいて、各部屋のサーモバルブの目盛りを最大にしておきましょう。

サーモバルブは夏でも動いているため、バルブが閉まったままだとパネルヒーターの温水調整弁に不凍液が付着しつづけて、弁の寿命が短くなります。

利用する機会がない夏場でもメンテナンスの意味を込めて、サーモバルブの目盛りを気にしてみてください。

家づくりは決断の連続です。

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北海道で普及しているセントラルヒーティングの特徴

セントラルヒーティングの特徴について解説していきます。

コールドドラフト現象の抑制効果

コールドドラフトとは、部屋内の暖かい空気が冷たい窓に当たって冷やされ、冷気が下降気流を起こし足元に流れてくる現象。

暖房を付けているのに、かえって足元が冷えてしまう状態を指します。

コールドドラフト現象を抑制するためには、窓際にパネルヒーターを設置することが重要。

窓際に設置すれば、冷やされた空気を再び暖められます。

暖房方式の違い

セントラルヒーティングは、1つの暖房機器で部屋をすべて暖められる「全館暖房」に該当します。

家中どこも同じ温度のため、血圧が変動して起こる疾患「ヒートショック」の予防が可能です。

一方、ファンヒーターやエアコンは部屋ごとに暖める「局所暖房」に該当します。

各部屋で設定温度を変えたりボタン1つで設定できたりとメリットがありますが、建物内で温度が違うためヒートショックの原因となるのです。

高齢者やペットがいる家庭では、健康面を考えてセントラルヒーティングの導入を検討してみましょう。

設置時のポイント

コールドドラフト現象を抑制するためにも、パネルヒーターは窓際に設置しましょう。

また、屋内を循環する不凍液の交換と、ボイラーの保守点検を定期的にしなければなりません。

不凍液の交換は3年に1回、ボイラーの保守点検は1年に1回を目安に行いましょう。

新築を建てる方は、設計段階でパネルヒーターの位置を決め、合わせて不凍液の交換やボイラー点検についても業者に相談することをおすすめします。

セントラルヒーティングとの併用で効果の高い暖房機器

セントラルヒーティングはじんわりと部屋全体を暖めるため、早く暖かくしたい場合には不向きです。早く暖めたいならエアコンやファンヒーターと併用しましょう。

ただし、秋口から併用すると暖かさに慣れてしまい、セントラルヒーティングでは物足りなくなります。

暖房費がかさんでしまうため、「早く暖かくしたい」場所のみファンヒーターなどを使うようにしましょう。

また、床暖房と併用すると暖かさで包み込まれるような感覚になります。温もりある暖かさを体感したい方は、床暖房と併用での利用も検討してみてください。

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