注文住宅のキッチンの予算がオーバーしないための選び方とは?
注文住宅でキッチンにかかる予算を抑えるコツ
グレードを下げる
キッチンの価格に大きく関わるのがグレードです。グレードが違うと使用している素材や設備の充実度が変わり、グレードが低いものを選べば価格も下がります。グレードが高いキッチンは機能も多く、色味や素材などから高級感を感じられるでしょう。
とはいえ、重視すべきは「どんなキッチンにしたいか」という希望に合っているかどうか。どうしても欲しい調理設備があるか、機能だけでなく見た目にもこだわるかなどを検討した上で、キッチンのグレードを選びましょう。
メーカーのキャンペーンなども確認する
同じ仕様のキッチンでもハウスメーカーによって仕入れ値は異なるため、販売価格が大きく変わることも。独自の値引キャンペーンを開催するハウスメーカーもあるので、パンフレットを数社取り寄せて見比べるとよいでしょう。
また、キッチン以外の水回り設備も販売しているブランドを選ぶ場合、同ブランドで買い揃えることでまとめ買いのような形になって価格が安くなる可能性もあります。
天板などの素材を検討する
キッチンの天板やシンクの素材を価格の安いものにすることでも価格を抑えられます。
天板の素材で代表的なものは人工大理石・ステンレス・セラミックがあります。
ステンレスは価格も安く耐久性も高いので、予算を抑えたい人におすすめの素材。人工大理石やセラミックは高級感が出る分価格も高くなります。人工大理石を使いたい方は、ポリエステル系の人工大理石を選ぶと費用が抑えられるため検討してみてください。
無駄なオプション設備を省く
当然のことではありますが、オプションを多く付けるほどキッチンにかかる費用も高くなっていきます。
あれもこれもと便利機能を付けるのではなく、本当に必要な機能に絞るのも予算を抑える上で重要。オプションには食器洗い乾燥機・自動洗浄換気扇・生ごみを粉砕してくれるディスポーザーなどがありますが、オプション設備を付けたものの結局使っていない、その予算で収納を増やせばよかった…といった失敗に陥らないためにも、実際に使うどうかしっかりイメージしてみてください。 キッチンにどの機能を付けるのか、優先順位をあらかじめ付けておくとよいでしょう。
注文住宅のキッチンにかける予算はいくら?
キッチンの種類ごとの予算目安
・システムキッチン
コンロやシンクが一体となったビルトインコンロと呼ばれるキッチンで、注文住宅では一般的にシステムキッチンが採用されています。
一体型であるため見た目に統一感があり、掃除がしやすいというのがメリット。一体型とはいうものの、部分別のリフォームも可能です。
相場金額は50万~180万円と、機能や使う素材で大きく異なります。
・オーダーキッチン
お客様の要望に合わせて一から作り上げるキッチンのこと。素材や寸法を自由に決めて自分好みのキッチンにできるので、既製品に欲しいキッチンがなかった方におすすめです。
70万~300万円が相場金額になりますが、使う家電やオプションにこだわるほど高額になっていくのでご注意を。
・セクショナルキッチン
コンロやシンクがそれぞれ独立しており、組み合わせて配置するキッチンのこと。拡張性が高くカスタムもしやすいのがメリットですが、設備の間に隙間があるのでゴミがたまりやすいというデメリットがあります。自分で組み合わせを考えるのが苦手な方は、組合わせ方に迷ってしまう場合もあるでしょう。
相場金額は10万~20万円となり、比較的低予算で設置できます。
キッチンレイアウトごとの予算目安
・アイランドキッチン
対面式で、壁に接しない島のように配置されているタイプのキッチンのこと。開放的で家族とのコミュニケーションがとりやすいというメリットがあります。
キッチンが丸見えなので、汚れが目に入りやすくこまめな掃除が必要な点がデメリット。相場金額は100万~300万円前後です。
・ペニンシュラキッチン
片側が壁に接している半島型のオープンキッチンのこと。左右にスペースを確保しなくてもよいので、アイランドキッチンに比べて設置しやすいメリットがあります。
相場金額は100万~150万円。
・I型キッチン
壁に向かって設置されているキッチンで、日本ではスタンダードなタイプです。
シンクやコンロが横一列に並んでいるため、調理中も楽に移動できるのがメリット。相場金額は50万~100万円です。
・II型キッチン
セパレート型とも呼ばれ、コンロとシンクが並行に設置されているキッチンのこと。シンク前に立った時に、背面側にコンロがあるタイプです。
作業するための天板が2つあるため、下の収納スペースが多く取れるというメリットがありますが、コンロとシンクを往復する際に床が汚れやすいというデメリットも。
相場金額は120万~150万円です。
・L型キッチン
L字の形で配置されているキッチのこと。壁に沿うように設置されるものとL字の一片が対面式になっているセミオープンタイプがあります。 コンロとシンクが90度に位置しているため、移動距離を短くできるのがメリット。相場金額は50万~150万円です。
自分や家族にあったキッチンの選ぶためのポイント
キッチンの高さ
キッチンの高さを決める際は、日頃料理する人の身長に合わせるのがポイント。高さの目安は「身長÷2+5cm」程度が良いとされています。160cm前後であれば85cmの高さをまずは基準にして、使いやすい高さに調整してみると良いでしょう。
キッチンを使わないという日はほぼないため、使いにくい高さにしてしまうと毎日ストレスを感じ続けることになってしまいます。
キッチンのスタイル
家族とコミュニケーションを取れる対面キッチン、スペースが有効に使える壁側キッチンなど種類によって違いがあるため、生活スタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。
対面キッチンのメリットは、子どもや家族の様子を見守りながら料理ができること。一方、においが広がりやすいというデメリットがあります。
壁で囲まれているクローズド型のキッチンは、他のことに気を取られず料理に集中できるのがメリット。ただし、リビングにいる家族とコミュニケーションを取りづらくなってしまいます。
収納スペース・コンセントの数や位置
冷蔵庫・電子レンジ・湯沸かし器・オーブン・ミキサーなど、キッチンで使う家電は多種多様。そのため調理器具や家電の収納スペースやコンセントの数・位置は使いやすさに大きく関わる重要なポイントになります。
食器や調味料・食材のストックなど、何を収納に入れておきたいかという使用イメージを具体的にしたうえで収納の量や位置を決めましょう。収納扉が開きやすいよう、通路幅にも注意してください。
コンセントも同様に、どの場所でどの家電を使うかといったことや調理する際の動線などをあらかじめ考えておきましょう。
意外と盲点になるのがゴミ箱を置くスペース。あまり目に見える場所に置きたくない場合は、ゴミ箱を隠せる収納場所もあわせて作っておきましょう。
掃除のしやすさ
掃除が楽なキッチンを選べば、日々の手間を軽減できます。掃除が苦手な方は、隙間の少ないシステムキッチンを選ぶと天板やコンロをまとめて掃除できるのでおすすめ。汚れがつきにくく掃除のしやすい素材を選ぶのもポイントです。 清潔さにこだわりたい方は、生ごみをまとめやすいシンクや汚れた手で触れる必要がないタッチ式の水栓といったオプション設備の導入も考えてみるとよいでしょう。
予算内でこだわりのキッチンを備えた注文住宅事例
キッチンにこだわりたい方は、ぜひこちらの事例も参考にしてみてください。
(1)こだわりの導線や収納スペース。家事や育児に忙しい奥様が快適に使えるキッチン
②家族とコミュニケーションが取りやすい!壁のないフルフラットキッチン
③夢は自宅で料理教室を開くこと。白をベースにした“見せる”オープンキッチン
これらのキッチンの施工は、札幌市で住宅棟数No.1(※)の豊栄建設が手がけています。
豊栄建設は、北海道の気候に合わせた断熱性や耐震性に優れた住まいを提供。長く安心して暮らしていただけるように、品質にもこだわりを持っています。
材料仕入れのコストを抑え、無駄を省いたコストパフォーマンスのよさにも自信あり。お客様に納得いただける住まいの実現を目指しています。
ホームページでは上記以外の施工事例も多数紹介。「キッチン収納」などのタグで絞り込んでご覧いただけますので、ぜひキッチンづくりの参考にしてみてください。
※北海道住宅通信社「住宅データバンク調べ」(2021年1~12月)