注文住宅の予算がオーバーした時に後悔しない削り方とは?

【注文住宅の予算オーバー】よくある後悔の原因

注文住宅を建てる際に予算オーバーや後悔を避けるためには、慎重な計画と見積もりが必要。見落としがちなポイントや対策を解説していきます。

予算を決める際の確認漏れ

注文住宅を建てるのに必要な費用の内訳はとても複雑です。

たとえば費用の目安として各メーカーが「坪単価」を提示していますが、坪単価の内訳にどういった費用が含まれているかはメーカーごとに違います。

安い坪単価のメーカーを選んだものの、希望を叶えるためには大量のオプション追加が必要となり、最終的に高額に…ということも起こり得るので、坪単価のみで比較するのは危険。必ず詳細な見積もりを取って比較するようにしましょう。

また、予算を決める際に忘れがちな費用が「諸費用」。住宅や土地の購入価格以外にかかるお金の総称で、契約時にかかる税金や登記費用、住宅ローンの保証料や手数料、火災保険料、不動産会社の仲介料などが諸費用にあたります。

土地・建物の費用総額の10%程度が諸費用の目安とされていますので、これらも予算に含めておきましょう。

優先順位を決めていなかった

注文住宅の打ち合わせは、成功するか否かを決定付ける重要なフェーズです。

この時までに家づくりに関しての要望と優先度を決めておかないと「あれも取り入れたい」「これも必要」と話が二転三転してしまい、予想以上に金額がかさんでしまったり、無駄に時間がかかったりしてしまいます。

自身や家族が何を最優先にしたいのかを整理し、優先度を決めてから打ち合わせを行いましょう。家族それぞれが求めているライフスタイルや現在の生活での不満点を事前にまとめて、必要な要素とそうでない要素を取捨選択しておくのがおすすめです。

日々かかるコストを想定していなかった

新居で生活を始めれば、当然さまざまなコストが日々発生します。たとえば光熱費などの生活費はもちろん、子どもの教育資金や病気になった際の医療費、税金など。予期せぬトラブルでお金が必要になることがあるかもしれません。

注文住宅に全ての貯金を頭金として使ってしまうのは大きなリスク。最低でも3ヶ月~6ヶ月程度の生活費+1年以内に分かっている出費(子どもの入学など)は手元に残しておくようにして、これらの費用を差し引いた後の残金を頭金とするのが理想的です。

未来の見積もりが甘かった

住宅ローンは長い期間をかけて払い続けるものですが、「将来的に収入が増えていくだろう」と安易に考え、支払えるギリギリの返済額を設定してしまうのはかなり危険。

思ったように昇進・昇給ができず収入が増えなかった、突然転勤を言い渡されてしまった…といったことは誰にでも起こり得ます。将来的にかかる家の修繕費やリフォーム費用が想定以上に高く、返済が苦しくなってしまうケースも。

毎月の返済が苦しくなればストレスが高まるだけでなく、返済できずに家を手放すことになってしまう可能性もあります。住宅ローンの返済額は慎重に検討し、ある程度余裕が残る現実的な金額にしましょう。

地盤改良が必要な土地だった

購入した土地で予想外の高額な費用が発生することも考えられます。

地震が多い日本では、家を建てる前に地盤調査を行います。地盤調査にかかる費用は約10万円ですが、調査によって地盤改良工事が必要だと判明した場合、費用は急激に増加。改良工事費用は建物代の約5%とされ、たとえば建物代が2500万円の場合は地盤改良工事には約125万円が必要となるのです。 このような予期せぬ出費が発生すると、家のプランを大幅に変更せざるを得なくなる可能性も。土地選びの段階で地盤改良が必要か確認する、改良工事費用を見積もっておくといったことが大切です。

後悔を防ぐ!予算・費用の削減ポイント

安い土地を選ぶ

家づくりの予算計画において土地購入の費用は予算全体の30~40%を占めるとも言われ、費用を抑えることができれば建築費に振り向ける余裕が生まれます。

安くなる土地には日当たりが悪い・複雑な形状・傾斜地・旗竿地(道路と細い道でつながっているだけの奥まったL字型の土地)といった特徴がありますが、これらの条件を妥協できる場合や、実際に見てみたら気にするほどではなかったという場合には、購入を検討してみると良いでしょう。

家のプランを優先して土地を探すと予算オーバーになるリスクがあるため、家のプランを決める前に土地を探すことも重要。土地に合わせてプランを立てるという順番で進めるようにしてください。

金利の安い金融機関でローンを組む

家を建てる多くの人は住宅ローンを組んで必要なお金を準備しますが、ローンの金利は金融機関によって異なる、ということを知っておきましょう。

金利が1%違うだけでも、総額や月々の返済額が大きく変わります。たとえば35年ローンで3,000万円を借りた場合、金利が0.5%と1.5%では利子だけで最終的に約587万円の差が出ることになるのです。

ネット銀行など金利が安い金融機関を検討すると、予算の節約につながるでしょう。

家の形をシンプルにする

家の形状は建築費に大きく影響します。複雑な形状や大きな家は基礎や屋根、外壁の面積が増え、それに伴い材料費や施工費も増加。一方で、シンプルな四角形の家は費用を抑えられる傾向にあります。

注目すべきは、平屋建てのコスト。一見するとシンプルに見えますが、実は平屋建ては広い基礎面積が必要になり、結果としてコストがかさむこともあるのです。

予算計画を立てる際は、家の形状を含めて慎重に検討してみてください。

家の大きさや間取りを見直す

家が大きくなれば、そのぶん建築費用も増えてしまいます。予算が想定以上だった場合には、不必要なスペースや削れるスペースがないかを確認し、建坪や床面積を減らせないか検討してみましょう。

家全体の大きさだけでなく、間取りの見直しも大切。たとえば、部屋の仕切りを減らしたり窓の数を減らしたりすれば、壁や扉といった材料費の削減になります。

また、和室を作ることを予定している場合は、一度見直ししてみるのも良いかもしれません。和室は構造が複雑だったり和室用の建材が必要になったりするため、洋室に比べて費用がかかるもの。リビングの一角に小さな畳スペースを作るなどして調整すれば、予算を削減できるでしょう。

水回りを近くにまとめれば、配管にかかるコストを削減できます。「でも、家族が多い場合は2階にもトイレがあると便利」といったように、生活動線などを考えた上で検討してみてください。

なるべく標準品を選ぶ

ハウスメーカーは材料や設備などをまとめて大量に仕入れて単価を下げているため、標準仕様外のものを選択するとそのメリットがなくなり費用が嵩む傾向があります。そのため、オプションの仕様や設備を多く追加してしまうと予算が大きく膨らむ原因に。なるべく標準仕様に収めることで、予算削減に繋げましょう。

近年導入されることが多い太陽光発電システムは初期費用や撤去費用が特に高額なので、必要性と予算のバランスを考えて慎重に検討しましょう。

建具や窓を減らす

部屋数を増やすと壁や建具が増えるため、コストが嵩む原因に。家族の数に応じた部屋数を設けるだけにとどめ、その他のスペースは多目的に利用することがコスト削減の一助となります。

窓の数を減らしたり小さくしたりするのも予算削減には有効。窓は外気が入り込む入り口となるため、窓の数や大きさを調整すれば断熱性の向上にもつながります。

外構にこだわりすぎない

ウッドデッキを作ったり塀の高さを高くしたりと外構の設備やデザインにこだわると、当然ながら費用が上がってしまいます。塀の量や高さが増えれば、フェンスやブロックといった建材の予算も同時に増えることに。

コストを意識するのであれば外構は必要最低限の高さ・大きさに収めるよう調整し、あまり使うことがなそうな設備は設置しないようにしましょう。塀を設けない「オープン外構」もコストを抑えられます。 外構については後からでも対応可能な点が多いので、後回しにしてしまうのも一手。ですが、家が建った後だと重機が入れられずに人件費が増えるリスクがあることや、工事中は見た目が悪くなることも考慮しておきましょう。

予算オーバーの時でも削らないほうがよい部分とは?

家の断熱性に関わるもの

断熱性能は快適な暮らしに大きく影響する部分。断熱材はもちろん、窓や玄関ドアも外気の侵入経路となるため、なるべく断熱性のグレードを下げないようにしましょう。

断熱性が低いと夏は暑く・冬は寒くなり、冷暖房効率も悪くなるため光熱費も余計にかかってしまいます。結露が発生すると家が傷んでしまう原因にも。

また、同じ屋内でも温度差が激しいと「ヒートショック(※)」を起こす可能性があり、健康面でもリスクがあります。

※ヒートショック:温度差の激しい部屋に移動した際に血圧が激しく上下し、心臓や血管の疾患を引き起こすこと

屋根や外壁

屋根や外壁は、家を外部環境から保護する大切な要素。しかし、紫外線・雨風・排気ガス等からくる劣化は避けられません。

安価な外壁材を選ぶと初期コストは抑えられますが、早く汚れたり定期的な修繕が必要になったりと、長期的な面ではコストが増える可能性があります。

耐久年数が低い外壁の塗り替えは10年程度の周期で必要となり、その都度100万~150万円の費用が発生することに。不用意にグレードを下げて耐久性を低下させるのはおすすめできない部分です。

セキュリティ設備

セキュリティは、家族の安心と安全を保証するために欠かせない要素。特に人通りの多い地域では、外部からの視線が気になってしまうでしょう。防犯ガラスの窓や面格子、カメラ付きインターフォンの設置など、セキュリティ対策にも考慮した家づくりが大切です。 これらの対策をおろそかにすると、住んだ後に後悔することになるかもしれません。エリアの下調べを行い、自分たちが住む地域の雰囲気や治安も把握しておきましょう。

注文住宅のプラン変更ができるタイミングはいつまで?

注文住宅の建築には、仮契約と本契約という2つの契約タイミングがあります。

仮契約とは、建築を依頼するつもりであるという意思を示すための契約のこと。申し込みと呼ばれる場合もあり、10万円程度を申し込み費用として支払います。

本契約は、実際の建築内容や費用などを詳細に決定した後、正式に建築契約を結ぶこと。家づくりのプラン変更や費用の調整が可能なのは、この本契約を結ぶまでとなります。

家づくりにおける各種決定はじっくりと打ち合わせを行い、納得の上で進めていくことが大切。仮プランで本契約を締結すると後から内容が変わって予算オーバーになる可能性があるため、注意が必要です。

コストパフォーマンスと品質を兼ね備えた家づくりをするなら

北海道札幌市を中心に家づくりを行っている「豊栄建設」は、札幌市での住宅棟数No.1(※)を獲得している注文住宅メーカー。コストパフォーマンスNo.1の家をテーマに掲げ、価格・品質・サポートの3つの要素を大切にした家づくりを実現しています。

品質の確かな材料を低コストで仕入れ、実績のある強固な施工体制によって低価格と品質を両立。また、家づくりは専門のチームが一貫してサポートするので、各分野のプロに相談をしながら納得して家づくりを進められます。

断熱性・耐震性といった品質管理も徹底しており、希望の間取りなどを実現しながら北海道の寒い気候でも快適に暮らせる高性能な家を建てることが可能です。

豊栄建設では、土地探しから理想の家づくりをサポートしています。オンラインでの無料相談も可能ですので、お気軽にご相談ください。 ※北海道住宅通信社「住宅データバンク調べ」(2021年1~12月)

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