リビング階段、北海道では寒い?見た目と暖かさは両立可能?
やっぱり寒い?北海道のリビング階段の特徴
リビングに階段が設置された間取りの家は開放的でおしゃれな印象があり、憧れる人も多い人気の間取り。しかし、リビング階段は家の中が寒くなると考えられています。
ここでは、リビング階段がある家の特徴とメリット・デメリットについて見ていきましょう。
リビング階段で得られるメリット
リビング階段で得られるメリットは「家族と顔をあわせる機会が増える」「2階へのアクセスがしやすい」「開放的でおしゃれな空間になる」の3つがあります。
家族と顔をあわせる機会が増える
2階に行く時にはリビングにある階段を通る設計になっているため、自然と家族と顔をあわせる機会が増えます。顔をあわせることで会話が増え、コミュニケーションもとりやすくなるでしょう。
特に子育て世代の家庭は、子どもの様子が把握できるので安心です。
2階へのアクセスがしやすい
ホールや廊下にある階段の場合、リビングを出て階段まで移動するのは些細な距離ですが、毎日のことになるとちょっとしたストレスに。
リビング階段があれば、1階と2階の行き来が短縮されて便利です。
開放的でおしゃれな空間になる
リビング階段は、何と言ってもおしゃれ。階段のデザインもいろいろあり、リビングの中で階段がアクセントの役割を果たします。
また、吹き抜けと相性が良いリビング階段は開放感が際立ち、部屋が広く見えるでしょう。
寒いだけじゃないデメリット
リビング階段のデメリットは「暖房効率が下がり1階が寒い」「話し声やにおいが2階に届く」などがあります。
暖房効率が下がり1階が寒い
リビングに階段があると、特に1階が寒く感じます。
理由は、1階から暖かい空気がリビング階段を通って上昇し、暖房効率が下がるため。寒さを解消するには空気を循環させることが必要になります。
話し声やにおいが2階に届く
2階にリビングの話し声や物音が聞こえ、においが広がることもあります。そのため、家族の生活パターンが違う時は不便に感じることも。
集中して勉強や仕事をしたい時などは気が散ってしまうでしょう。
また、2階へ行きたい場合は来客がリビングにいる際も必ず顔をあわせることになるため、部屋着のままでいる場合などは抵抗を感じるかもしれません。
子ども部屋が2階にある場合、友達が遊びに来た際はリビングを通るので落ち着かない…というケースも考えられます。
リビング階段のタイプにあわせた暖房対策
リビング階段には「オープンタイプ」と「ボックスタイプ」があり、それぞれのタイプにあわせた暖房対策が必要。
どちらのタイプであっても冷たい空気は下にたまるため、床が冷えます。
それぞれのタイプ別の寒さ対策を見ていきましょう。
オープンタイプのリビング階段の場合
オープンタイプのリビング階段とは、両側面または片側に壁がなく、蹴り込み板のない階段のこと。
蹴り込み板とは、足を置く踏板と踏板の間にある、縦に設置した板のことを指します。
空間が多いため視界が広がり、リビング全体が圧迫感なく開放的で明るい空間に。家の中に差し込む光や風を遮ることもありません。
しかし、オープンタイプのリビング階段がある部屋は空間が多いため、冬になると暖房で暖まった空気が上昇して寒さを感じるかもしれません。
寒さ対策としては、「天井にシーリングファンを付ける」「全館空調やセントラルヒーティングの設備を付ける」「床暖房にする」などが挙げられます。
空気を循環させることは寒さ対策に効果的。天井にシーリングファンを付ければ、暖まって上昇した空気がリビングに戻ります。
また、全館空調やセントラルヒーティングなどの設備を付ければ家全体が暖まり、床暖房を設置すれば足元を暖めることができます。
ボックスタイプのリビング階段とは、両側面が壁に接している階段のこと。
壁に囲まれているためオープン階段に比べると上に行く暖かい空気の流れが少なくなり、寒さを軽減できます。
ボックスタイプの階段は両側面が壁のため、階段の入口部分を遮断すれば暖かい空気が上昇せず、寒さ対策が可能。
遮断するには「階段とリビングの境目に扉を付ける」「カーテンやロールカーテンで間仕切りをする」といった方法がおすすめです。
また、階段部分に扉を付ければ空気の上昇を防げるため、リビングの暖房効率が上がります。扉の設置は設計段階から計画しておくと良いでしょう。
カーテンやロールカーテンで階段の入り口を間仕切りする方法も効果的。突っ張り棒タイプのカーテンレールやロールカーテンなら、壁や柱にねじ穴を開けることなく設置可能です。
こちらについても設計時には初めから取り付けを検討しておくと良いでしょう。
リビング階段のある暖かい家を造るポイント
リビング階段のある暖かい家を作るためには、設計時から対策を立てておくのがポイント。
– 玄関とリビングの位置を検討する
– 階段の入り口に引き戸を付ける
– 空気を循環させるシーリングファンを付ける
– 断熱・気密性を高める
上記のような手段を考えておくことが大切です。
玄関とリビングの間取りに注意
リビング階段がありつつも暖かい家を作るためには、玄関からリビングに冷たい空気を入れない工夫が必要です。
例えば、玄関とリビングの入り口は一直線上にならない間取りが良いでしょう。一直線上にあると直接リビングに冷たい空気が入ってくるため、暖房効率が落ちてしまいます。
玄関とリビングの間にリビングドアを設置するのも、空気の流れを遮断するのに効果的です。
リビング階段と窓の位置に注意
リビング階段と窓の位置には注意が必要。
吹き抜けのあるオープンタイプのリビング階段の真上に窓があると採光ができますが、コールドドラフト現象が起こります。
コールドドラフト現象とは、窓ガラスに触れた冷たい空気が階段に沿って一階に下り、部屋の温度を下げてしまう現象のこと。
リビングの温度が下がるのを抑えるために、設計の段階から窓の位置やリビング階段のタイプを検討しておくようにしましょう。
断熱・気密性能が低くならないように注意
断熱性能とは、外気の冷気や寒さ、夏の暑さを家に入れない性能のこと。
遮熱性のある窓ガラスの使用、断熱材を内壁と外壁に入れるといったことで性能が高められます。
気密性能とは、密閉して空気の流れを妨げる性能のこと。
防湿シートや気密テープを使用して隙間をなくし、外と室内の空気の流れを少なくすれば性能を高められます。
断熱性能・気密性能が高まると外気の影響を受けないため室内の温度が保たれ、エアコンの効きも良くなります。リビング階段を設けたいなら、家の断熱性・気密性に着目してみましょう。
北海道でリビング階段のある「寒くない家」事例
北海道で「リビング階段のある寒くない家を造りたい」とご希望の方は、「豊栄建設」にご相談ください。
北海道の気候を知りつくした弊社なら、お客様の希望に沿って、断熱性・気密性に優れた「冬でも寒くないリビング階段のある家」が建てられます。
参考までに、豊栄建設が手がけたリビング階段のある家の施工事例を2つご紹介しましょう。
1つ目は、石狩市にお住いのN様邸。吹き抜けとリビング階段があり、家族がどこにいても目が届いて安心感のあるお家です。
玄関とリビングの間には扉があり、空気の通りを遮断できる造り。ご夫婦の希望に沿って細部にまでこだわりを反映させています。
2つ目は、札幌市西区にお住まいのH様邸。リビングに階段、小上がり和室を設けた子育てしやすい間取りになっています。
吹き抜けのある開放的な設計ですが、天井に設置されたシーリングファンが空気を循環させ、1階の寒さを軽減しています。
札幌市で注文住宅の施工棟数がNO.1※の豊栄建設は、北海道で様々なタイプの住まいを建設してきました。
現在、札幌市で5ヶ所、苫小牧市で2ヶ所のモデルハウスを展開中。吹き抜けやリビング階段があっても寒くない住まいをお探しの方は、モデルハウスでぜひご体感ください。
※豊栄建設株式会社とグループ企業であるロゴスホームの戸建住宅の実績(2021年1月~12月)/住宅データバンク調べ