北海道では必須?パネルヒーター・セントラルヒーティングとは

北海道で7割以上の世帯が導入しているセントラルヒーティング式パネルヒーターとは

パネルヒーター・セントラルヒーティングとは、熱源で水を温め各パネルヒーターに送り込み、パネルから放熱して部屋を暖める暖房機器です。水にはサビ防止効果が配合された不凍液が使われており、寒冷地でも凍らずに使えます。

また、セントラルヒーティング式パネルヒーターは、「北海道で7割以上の世帯が導入している」と言われるほど北海道ではメジャーな暖房機器です。

セントラルヒーティングの詳しい特徴について見ていきましょう。

– 24時間暖房と言われる暖房方式
– 温風式と温水式の2つのタイプ
– 必要になる機材
– 選べる熱源
– オイルヒーターとの違い

それぞれ順番に解説していきます。

24時間暖房と言われる暖房方式

パネルヒーター・セントラルヒーティングは「24時間暖房」と呼ばれており、基本的にはずっと付けたままにしておく暖房機器。部屋を暖めるために点けたり消したりを繰り返すと光熱費が高くなってしまうため、ずっと点けておけば省エネにも繋がるのです。

外出時や就寝時などあまり暖房を必要としない場合は、パネルヒーター側のサーモバルブを調整して温度設定を弱めておきましょう。

温風式と温水式の2つのタイプ

パネルヒーター・セントラルヒーティングには温風式と温水式の2つのタイプがありますが、一般家庭でよく使われているのは温水式です。温水式とは、熱源で温めた水を循環パイプに通して各部屋に届けることで暖める方式を指します。

一方、温風式は大型のファンヒーターで発生させた温風を循環パイプに通じて各部屋に届ける方式のこと。温水式のほうが温風式よりも熱が均等に部屋に伝わるため、効率的に部屋を暖められます。

必要になる機材

パネルヒーター・セントラルヒーティングに必要になる機材は以下の通りです。

– 熱源(ガス・電気・石油)
– 熱源とパネルヒーターを繋ぐ循環パイプ
– パネルヒーター

パネルヒーター・セントラルヒーティングを使うためには、熱源を用意したうえで家の内部にパイプを張り巡らせておく必要があります。導入したくても直ぐに使える暖房機器ではないという点を覚えておきましょう。

選べる熱源

パネルヒーター・セントラルヒーティングは、ガス・電気・石油と3種類の熱源を選べます。特にガスと電気が使われることが多く、都市ガスを使うと料金を抑えることが可能です。一方、電気を熱源とすると比較的料金が高くなる傾向にあります。

1年間の料金目安として、都市ガスで約27万円、オール電化で約59万円という試算も出ています。住宅の性能や広さ、設定温度などによって費用は変動するため、慎重に比較して熱源を決めていきましょう。

※参照:北海道ガス株式会社「MOTTO!北ガス」
(延床面積120㎡の一戸建て住宅で、4人家族、設定温度23度、暖房時間24時間の場合のモデルケース)

オイルヒーターとの違い

パネルヒーター・セントラルヒーティングとよく似た暖房機器のオイルヒーター。オイルヒーターには、「ファン」と呼ばれる縦長のパネルが一列に並んでおり、ファンの中に難焼性オイルが充填されています。

オイルヒーターもパネルからの放熱で周囲を暖めますが、セントラルヒーティング式との違いは加熱方法。オイルヒーターは、電気ヒーターでオイルを加熱することで部屋を暖めます。また、コンセントに挿すだけで使えるため手軽に利用が可能です。

パネルヒーター・セントラルヒーティングのメリット

パネルヒーター・セントラルヒーティングを使うメリットは以下の通り。

– 家全体が暖まる
– 怪我や事故のリスクが少ない
– アレルギー・乾燥対策になる

メリットを把握することで、使うイメージを鮮明にできます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

家全体が暖まる

パネルヒーター・セントラルヒーティングは各部屋に設置したパネルヒーターが24時間稼働し続けるため、家全体が均等に暖かくなります。一方、通常の暖房機器は限られた場所のみを暖める局所暖房で、各部屋が同じ暖かさになることはありません。

さらに、均等に暖かくなることで冬場の急激な温度変化を減らせるため、気温の変化で血管にダメージが起きるヒートショックの発生を抑制することが可能。高齢者や持病がある方でも安心して利用できます。

怪我や事故のリスクが少ない

パネルヒーターの側面は高温になりにくい設計となっており、かつ火も使わないため火傷や火災のリスクが軽減されます。

さらに、石油やガスを使わないため、不完全燃焼が原因とされる一酸化炭素中毒による事故のリスクを最小限にすることが可能。小さいお子さんや高齢者、ペットがいるなどの怪我や事故対策をしたい家庭にピッタリといえるでしょう。

対流が起こらない

パネルヒーター・セントラルヒーティングは水を温める暖房機器のため風が発生せず、空気中にホコリやアレルギー物質が飛散するのを防げます。つまり、アレルギー対策になる暖房機器といえるのです。

また、風が発生しないため肌や唇の乾燥を防ぐ効果もあります。風がないと音もせず、夜中に付けても睡眠の邪魔をしません。

アレルギーと乾燥対策、合わせて睡眠の邪魔をしない暖房機器を使って、冬場を健康的に過ごしましょう。

家づくりは決断の連続です。

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パネルヒーター・セントラルヒーティングのデメリット

パネルヒーター・セントラルヒーティングのデメリットもご紹介します。

– 初期費用が高額
– 気密性が低いと効果が薄い
– 定期的にメンテナンス費用がかかる
– ランニングコストがかかる

それぞれ順番に見ていきましょう。

初期費用が高額

各部屋へのパネルヒーターや温水を流す循環パイプなどの設置費用が高額になります。リフォームで後から付ける場合は壁材を剥がす必要があるケースもあり、総費用が100万円以上することも少なくありません。

また、リフォームをするにも工事日数がかかるため、どのぐらいの日数がかかるか事前に確認しておくと良いでしょう。

気密性が低いと効果が薄い

セントラルヒーティング式パネルヒーターは家を中からじんわり暖める特性上、外からの冷気には弱くなっています。そのため、住宅の気密性が低いと効果が弱まってしまうでしょう。

気密性は、屋内の断熱性や窓のサッシなどにも注意を払う必要があります。特に、古くなったサッシからは隙間風が入り込みやすいため、専用のシールを使って補強するようにしましょう。ただし、個人の修繕では限界があり、場合によっては気密性維持のリフォームが必要になることもあります。

定期的にメンテナンス費用がかかる

パネルヒーター・セントラルヒーティングは、不凍液の交換を定期的にする必要があります。頻度としては2~3年おきで、費用は3万円ほど。

ボイラーも1年に一度は点検をして、部品交換や洗浄などのメンテナンスをして劣化を防ぐ必要があります。こちらの費用は3万円ほどになります。

3年間で総額10万円超のメンテナンス費用が発生することを覚えておきましょう。

ランニングコストがかかる

パネルヒーター・セントラルヒーティングは、定期的にかかるメンテナンス費用と合わせてランニングコストもかかってきます。特にオール電化の家庭では、年間の電気代が家計を圧迫する可能性もあるでしょう。

光熱費を削減したい場合はガスに変更する方法もありますが、ガス管の引き込みやガス機器取り付け工事が必要になります。ガス会社で見積もりを出してもらってから変更するかを決めると良いでしょう。

パネルヒーター・セントラルヒーティングの使用方法と注意点

パネルヒーター・セントラルヒーティングの使用方法や使用時の注意点をご紹介します。

– 温度設定の方法
– 最適なパネルヒーターの設置場所
– 掃除方法
– シーズン外の設定
– 局所暖房

使用方法や注意点を押さえておくことで、適切にパネルヒーターを使えます。それぞれ順番に見ていきましょう。

温度設定の方法

温度設定する際は、温度設定つまみのサーモバルブを回して調整します。

設定温度の目安は「すぐ暖めたい」なら高めの温度、「比較的暖かい」なら低めの温度にすることで効率よく部屋を暖めることが可能です。

最適なパネルヒーターの設置場所

最適なパネルヒーターの設置場所は以下の通りです。

– 玄関ホール
– リビング・ダイニング・キッチン
– トイレ
– 個室

場所は窓下に設置するのがおすすめ。暖かい空気が冷たい窓ガラスに触れると、冷たい空気が下降気流を起こす「コールドドラフト現象」が発生し、冷やされた空気が床下に滞留して冷たさを感じやすくなります。暖かさを維持するためにも、窓下の設置が最適です。

掃除方法

パネルヒーターにホコリが付いていたら清潔なタオルで優しく拭き取りましょう。パネルにホコリが付いていると放熱効果が弱まり、暖かい空気が部屋全体に広がりにくくなります。部屋全体を暖めるためにも、定期的に掃除をしてみてください。

また、水分が付いているとサビの原因になるため必ず拭き取るようにしましょう。

シーズン外の設定

暖房を使わないシーズンでは、電源をオフにすると同時に各パネルに付いているサーモバルブのメモリを一番高い温度に設定しておきましょう。温度設定をしないとパネルヒーター内の温水調整弁に不凍液がかかり続け、弁の寿命が短くなります。

局所暖房も活用する

セントラルヒーティングだけでは暖かさが足りないと感じる場合は、ファンヒーターなどの局所暖房も活用しましょう。

特に一気に暖かくしたい場所は、局所暖房と併用して使うと良いでしょう。ただし、暖房費がかさむため使いすぎには注意が必要です。

家づくりは決断の連続です。

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※豊栄建設株式会社とグループ企業であるロゴスホームの戸建住宅の実績(2021年1月~12月)/住宅データバンク調べ

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