札幌で鉄筋コンクリート(RC造)の一戸建てに住むメリットとは?
札幌で鉄筋コンクリート(RC造)の一戸建てに住むメリット
耐火性が高い
鉄筋コンクリートの一戸建てには、燃えにくい鉄筋とコンクリートが使われています。火災が発生しても燃え広がりにくく、隣家への延焼や建物の倒壊リスクを軽減してくれる機能性の高い住宅です。
寒さの厳しい札幌では、暖房器具は必需品。しかし、暖房に使用する燃料は扱い方によって火災の原因にもなりかねません。万が一のことを考えて、耐火性に優れた鉄筋コンクリート(RC造)でマイホームを建てるのもおすすめです。
耐震性が高い
日本は地震が多いため、家づくりにおいて耐震性を重視する方も多いでしょう。コンクリートは圧縮に強く、鉄筋は引っ張りに強い性質を持ちます。この2種類の強さを組み合わせることで、高い耐震性を実現したのが鉄筋コンクリートの家。高層ビルの建築に鉄筋コンクリートを採用していることからも、地震の揺れに対する強さを推測できるでしょう。
また、コンクリートはヒビが入ったり剥がれたりする危険性が少ないため、メンテナンスの頻度も抑えられます。
防音性が高い
隙間ができにくく、気密性が高い鉄筋コンクリートの住宅。重い素材でできているため音が伝わりにくく、防音性に優れているのが特長です。内部の音だけでなく外からの騒音も伝わりにくいため、子どもがいる家庭や騒音が気になるエリアに住む場合でも、音を気にせず生活できるでしょう。
ただし、ピアノやドラムなどの大きな音が出る楽器を演奏する場合は専用の防音設備が必要です。
断熱性が高い
鉄筋コンクリート住宅は柱と壁が一体となるため隙間が生まれにくい構造ですが、建築時に発泡ウレタンをはじめとした断熱材を使うことで、さらに高い断熱性能を保つことができます。外気が屋内に入りにくいため、冬の時期には建物内が冷えづらく、暖房で温めた空気をキープすることが可能。夏場は冷暖房効率を上げられるため、一年を通して電気代の節約に貢献してくれます。冬の寒さが厳しく、暖房が欠かせない札幌市であれば、高い断熱性能は嬉しいポイントといえるでしょう。
また、断熱性が高いと室内の温度差も少なくなり、ヒートショックの発生リスクを抑えられます。高い断熱性能は金銭面だけでなく、家族の健やかな生活を守ることにも繋がるのです。
耐用年数が長い
国が資産価値を見込める期間として定めているのが「耐用年数」で、鉄筋コンクリートの耐用年数は47年、木造住宅の耐用年数は22年。実際の家の寿命とは異なりますが、鉄筋コンクリートの一戸建ては木造と比べて2倍以上もの耐久性があると考えられます。
また、適切なメンテナンスを行えば木造住宅であれば50年以上、鉄筋コンクリートであれば100年以上の寿命があるとも言われています。
メンテナンス時はコンクリートの中性化や鉄のサビ、腐食の防止や修繕が必要で相応のコストがかかりますが、適切にメンテナンスすることで耐用年数を延ばせれば、頑丈な鉄筋コンクリート造りの家は子の代まで引き継げるでしょう。
※参照:国税庁|主な減価償却資産の耐用年数表
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/pdf/2100_01.pdf
デザインの自由度が高い
鉄筋コンクリートは壁の強度を高めることで、柱・壁がない空間も実現できます。木造では難しい、空間を広く使った間取りや大きな窓・曲線状の壁などを用いた個性的なデザインも可能。一戸建ての場合、1階部分を駐車場やピロティーとしても使えます。機能性だけでなくデザインにもこだわりたい方に、鉄筋コンクリート造りの家は最適だといえるでしょう。
札幌で鉄筋コンクリート(RC造)の一戸建てに住むデメリット
建築コストが高くなりやすい
木造と比べて鉄筋コンクリートは1.5~2倍の建築費用がかかるとされています。コンクリートが固まるまで待つ時間をはじめ、木造造りにはない工程が加わり工期が長くなることも高額になる要因のひとつ。しかし、耐久性のよさを踏まえると、トータルコストは安いという見方もできます。
建築時の費用だけでなく、メンテナンス・建て替えも含めた長期的な費用も含めて予算を検討しましょう。
結露やカビが発生しやすい
鉄筋コンクリートの一戸建ては気密性が高い反面、結露やカビが発生しやすい点がデメリット。木造住宅だと風通しのよさが強みとなり、自然と換気されるためカビや結露の発生を抑えられます。
コンクリートは水分を吸収してため込む性質を持った素材であるため、カビや結露の発生を防ぐためにこまめな換気が必要。予算に余裕があれば、性能の高い換気システムを導入するのもよいでしょう。
取り壊しが難しく増改築の費用が高い
耐震性に優れた強固な造りが鉄筋コンクリートの魅力ですが、その強固な造りは取り壊しの難しさにも繋がります。柱や梁の代わりを壁が担っているため、壁を一部だけ取り除く工事も簡単には行なえません。
鉄筋やコンクリートなどは建築材料も高額。工期が長くなる傾向も踏まえると、増改築の際にも建築費用が高くなる可能性があります。将来的にはライフスタイルや家族構成の変化に応じてリフォームも考えている場合は、鉄筋コンクリートは不向きかもしれません。
地盤強化が必要なケースがある
鉄筋コンクリート住宅は、木造住宅よりも重量が格段に重くなります。軟弱な地盤のまま家を建てると建物が倒れたり傾いたりする危険性があるため、土地の状態によっては地盤強化の工事が必要です。
地盤強化の工事や工期の長期化などで予算オーバーになる可能性もあるため、事前に地盤調査をしておきましょう。
鉄筋コンクリート(RC造)に必要なメンテナンス
耐用年数が長い鉄筋コンクリートですが、長持ちさせるには定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスで気をつけたいことのひとつが、コンクリートの中性化。中性化とは、コンクリートが空気中の二酸化炭素に触れると化学反応が起き、表面に細かいひび割れが発生する現象のことです。ひび割れを放置するとそこから雨水が入り込んで鉄筋を錆びさせたり、雨水が凍ってひび割れを大きくしたりする恐れがありますので、ひびが大きくなる前に補修材や樹脂を用いた補修が必要です。
屋上やルーフバルコニーがある場合、屋上の防水処理を行いましょう。新築時には雨漏りしないように防水処理が行われますが、年月が経つと紫外線や熱、酸化によって屋上の表面は劣化していきます。
また、外壁塗装の耐用年数は10~20年とされているため、定期的な塗り直しが必要。一定期間ごとにコストの発生や手間が発生しますが、外壁を塗り直すと住宅全体のメンテナンスにも繋がるので、住まいの寿命を延ばすことができます。
メンテナンスをせずに長年放置すると、修繕が必要になった時の対象箇所や範囲が大きくなり、コストはより高額に。修繕費用を抑えるためにも、定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。