札幌市の一戸建ての光熱費はいくらぐらい?年間の費用目安をご紹介
札幌市の一戸建ての光熱費はいくら?
北海道ガスの試算をもとにすると、札幌の一戸建てに4人家族で暮らした場合、光熱費は30~40万円ほどかかります。
試算の対象は、省エネ高効率ガス給湯器「エコジョーズ」・ガス発電機「コレモ」・都市ガスから電気とお湯を作れる「エネファーム」・灯油使用の「セントラルヒーティング」・ヒートポンプ式の「オール電化」・従来型の「オール電化」の6種類を組み合わせて試算しました。それぞれ世帯人数を4人として、延床面積は120m²、暖房時間は24時間で条件を統一しています。1年間の光熱費がどれくらい違うのかを比較してみましょう。
・エネファーム+エコジョーズ:37万円
・コレモ+エコジョーズ:39万円
・エコジョーズ:48万円
・セントラルヒーティング:49万円
・ヒートポンプタイプのオール電化:50万円
・従来型のオール電化:84万円
比べた結果、最も年間光熱費が高いのは「従来型のオール電化」の84万円で、最も安いのは「エコジョーズ+エネファーム」の37万円となり、最安値と最高値では倍近くの差が生まれました。「オール電化設備」よりも「電気とガスをうまく組み合わせた設備」の方が、コストパフォーマンスに優れていることがわかります。
※参照:北ガス公式サイト 戸建住宅の光熱費比較
https://motto.hokkaido-gas.co.jp/switch/sim_running/
札幌市の一戸建ての光熱費の傾向
冬の長い北海道では、家計の中で暖房にかける費用が大きなウェイトを占めます。当然、札幌市も例外ではありません。
令和3年度に北海道消費者協会が行った調査によると、暖房器のエネルギー源に灯油を利用している人が全体の8割ほどいる結果となりました。一戸建ての年間灯油消費量の平均は約1,500リットル。そのうちの8割は暖房に使われており、灯油を1リットルあたり116円換算(2023年11月24日現在)で計算すると、年間の灯油代は139,200円かかります。原油価格の変動によって灯油代や光熱費は大きく左右されますが、一戸建ての世帯では冬の時期だけで灯油代が10万円を超えるようです。
※参照:
北海道消費者協会|令和 3 年度 北海道家庭用エネルギー消費実態調査http://www.syouhisya.or.jp/20220118jittaityousa.pdf
札幌市公式サイト|石油製品小売価格調査
https://www.city.sapporo.jp/shohi/01-shohi/05-information/documents/20231124_sekiyukakakuchosa.pdf
SUUMOジャーナル
https://suumo.jp/journal/2017/01/13/123902/
札幌市で光熱費を抑えるコツ
高気密・高断熱の一戸建てを建てる
高気密・高断熱の住宅は、少ないエネルギーで家の中を快適な気温に保てるため光熱費を削減できます。気密性が高い家の特徴は、隙間風が家の中に侵入するのを防げること。また断熱性が高い家は、冷暖房機で調整された快適な空気を外に逃がしにくいため、住宅内の温度をキープしやすくなります。高気密・高断熱の2つの機能が備わっている住宅は、「家の中に外気を入れない」「家の中から空気を逃がさない」という両輪の対策が可能なのです。
高気密・高断熱の住宅を建てるには、断熱等級を高い等級で実現してくれる業者に家づくりを依頼する必要があります。
断熱等級とは、国土交通省が制定した住宅の断熱性能を示す基準のこと。規格が7段階に分かれており、等級が高いほど快適な室内環境を保ちやすく、節電・節約効果も期待できます。この断熱等級の7段階のうち、最高基準の断熱等級7を実現している企業のひとつが豊栄建設です。
豊栄建設では断熱性能の高い家づくりを行っているだけでなく、高気密のデメリットである結露に対して35年の無結露保証を実施しています。断熱等級が高いだけでなく、デメリットに対する保証も行っている弊社に依頼していただければ、長期間心地よく住み続けていただけることでしょう。
セントラルヒーティングはつけっぱなしにする
「家を丸ごと暖める設備」として普及しているセントラルヒーティングですが、一度冷えた状態から部屋を温めるまでに時間がかかってしまうのが難点。通常の家電製品のように「節約のため」と頻繁にスイッチを切ると、逆に光熱費がかかってしまいます。セントラルヒーティングは24時間運転にして、光熱費を節約しながら快適な空間をキープしましょう。
旅行や帰省などで数日間家を空ける場合でも、つけっぱなしがおすすめです。設定温度を低くして、室温を一定に保ちながら利用しましょう。
暖房器具を変えてみる
使っている暖房器の燃料(電気・ガス・灯油)の種類は、光熱費に大きく影響します。札幌市のような寒冷地では、暖房を電気のみに頼ると光熱費が高くなる傾向にあるため、灯油やガスを燃料とした暖房器具との併用がおすすめです。燃料が変わることで設置工事が発生するケースもあるため、長期的な目線で費用をシミュレーションしてみてください。
また、エアコンやファンヒーターも新しい家電であれば昔の家電よりも消費エネルギーを抑えられる設計になっています。古い家電を長期間使用することで光熱費が余計にかかっている可能性もあるので、家電は耐用年数を目安に適切なタイミングで買い替えるとよいでしょう。
電力会社を乗り換える
2016年4月1日に電気の小売業への参入が自由化されたことにより、大手電力会社より割安なプランを提供する事業者も増えてきました。「携帯電話代+電気」「ガス+電気」「光回線+電気」など、セット料金で光熱費や通信費まで安くなるサービスも展開されています。電気代が高いと感じているなら、契約している電力会社の変更も検討してみましょう。
新築一戸建てと集合住宅の光熱費にはどんな違いがある?
電気代の違い
2019年に日本生活協同組合連合会が調べた「電気・ガス料金調査」によると、一戸建ての電気代は全国平均で月8,546円でした。マンション・アパートなどの集合住宅では1か月あたり6,477円で、一戸建ては集合住宅よりも2,000円程度高くなる傾向があります。
集合住宅より一戸建ての電気代が高くなるのは、集合住宅と比べて面積が広く、契約アンペア数が大きいため。ガスや灯油を暖房に使わない「オール電化」を導入している新築一戸建てが増えていることも、電気代の増加に影響していると考えられます。
集合住宅から一戸建てに住まいを変えた人は「電気代が高くなった」と感じることが多いため、事前に節電のコツを調べておくと住み始めてからのコストを抑えやすくなるでしょう。
※参照:日本生活協同組合連合会|電気・ガス料金調査
https://jccu.coop/info/up_files/release_190930_01_02.pdf
ガス代の違い
日本生活協同組合連合会の調査結果によると、一戸建てのガス料金は1m²あたりで都市ガスが165円、LPガス(プロパンガス)が300円。集合住宅では都市ガスの単価が176円となり、LPガスが340円となっています。
都市ガスよりもLPガスの単価が高い理由として、LPガスはボンベの配送料やメンテナンスコストが値段に加算されることが挙げられます。都市ガスはガス管が通っているエリアでしか使えませんが、都市ガスが使える集合住宅からLPガスを使用する一戸建てへ引っ越す場合には、ガス代が高くなる可能性を考慮しておきましょう。
住居を変更する際には、引っ越し先のガス代の種類やガス会社を切り替えられるかなどを調べておけば、光熱費を抑えやすくなります。
一戸建てよりも集合住宅のガス代が割高なのは、ガス管設備のメンテナンス範囲が広いため。敷地が広く各部屋へガスを届ける集合住宅では、長いガス管が必要なため、集合住宅では一戸建てよりもガス料金が高く設定されているのです。
※参照:日本生活協同組合連合会|電気・ガス料金調査
https://jccu.coop/info/up_files/release_190930_01_02.pdf