ふたりの好きを盛り込んだ、”夫婦ふたり暮らし”を楽しめる家。
この日、向かった先は工業都市・苫小牧市。登山スポットとして人気の高い、樽前山を望める某エリアにお住いのY様邸を訪れました。
家の前に川が流れていることもあり、空をふさぐような高い建物もなく、思わず背伸びをしてしまうほど、広々とした開放感。こんな素敵なロケーションで、どのような暮らしをされているのか拝見してきました。
Q:家を建てようと思ったきっかけは何でしたか?
「この土地が売りに出ていたのがきっかけでした」と、お話していただいたのは奥様。
以前からこの土地に狙いを定めていたとのことで、ある日、立てられた「売地」の看板を目にして、一気に家づくりへの思いが高まったそう。
そもそも、なぜこの土地を希望したのですか?
「実家が隣にあるんです」
小さなお子様がいらっしゃるY様、急な用事が出来ても預けられるので安心、いざというときに頼れる人が近くにいるので心強いなどの理由から、ご実家の近くに新居を構えたかったそうです。同じように考える子育て世代は多いのではないでしょうか。
とはいえ、売り手と買い手のタイミングが合致するなんてそうそうありません。このタイミングを逃さなかったY様の粘り勝ちといってもいいでしょう。
Q:豊栄建設への印象はいかがでしたか?
「土地を管理していた豊栄建設へ連絡したのですが、実はこのことがあるまで豊栄建設のことは知りませんでした」と奥様。
そこで、どのような家をつくるのかと、苫小牧市拓勇で公開されていたchallenge999のモデルハウスを見学に行ってくださったそうです(※拓勇のモデルハウスは現在終了しています)。
「特に印象的だったのはキッチンでした」
コンロカウンターの両サイドにダークネイビーの無垢材を使った造作食器棚と、アイランドタイプのシンクを備えた個性的なつくり。まるで外国のような雰囲気に、きっと素敵な家をつくってくれるだろうと、豊栄建設での家づくりを決められました。
Q:どのような家にしたいと考えましたか?
「子どもの家ではないよね、ということは主人と話していました。子どもは大きくなっていつか独立していくから、自分たちの好きな家を建てようと決めたんです」
とても大切な着眼点です。お子様がのびのびと暮らせる家づくり同様、Y様のようにお子様の独立後を視野に入れて、あえてご夫婦のための家づくりをされたというのが、本当に素敵。建てた家に一番長く住むのは、ご夫婦ですものね。
それでは、理想としたおふたりの家とは?
「私は白とグレーを基調とした室内に、主人はスキップフロアにしたいと。とにかく、ふたりの好きなものを盛り込んだ、おしゃれな家にしたいと思いました」
Q:家づくりでこだわったところを教えてください
「昔から、リビングは2階と決めていました」と奥様。そこで、スキップフロアの中2階にリビングを設置。
1階リビングよりも目線が高いぶん、プライバシーが守られ、かつ窓からの眺めも良好。
そんな快適な空間を、パナソニックのモディファイ照明がアクセントになっています。限りなく球体に近いシンプルな照明でありながら、存在感は抜群。ご主人のたっての希望で取り入れたそうですが、設計担当もそれに同意見。
「少し割高ですが、設計の方から、より見栄えがするのでぜひと言われて。この照明にして正解だったと思っています」
そして、リビングから階段を数段上ったところに、キッチンを設けました。
奥には大収納のパントリーを設置。食品ストックはもちろん、冷蔵庫をはじめとする家電製品もすべてここに隠せるので、キッチン全体がすっきりとした雰囲気。
快適になってキッチンに立つ回数が増えたのでは? とたずねると──
「はい、以前に増して主人がキッチンに立つようになりました(笑)」と奥様。
もともと、料理が好きなご主人。広いオープンキッチンを持つのが憧れだったらしく、休みの日にはご家族のためにカフェめし風の料理をふるまうとか。楽しそうな一家団らんの様子が目に浮かびます。
これだけでも十分、魅力的ですが、「嬉しい誤算があった」と切り出した奥様。
なんと、キッチンの中央に立ち、リビング側に目を向けると、吹き抜け上部に設けた窓から、川沿いに植えられた桜並木を眺められるのです。春は満開のピンク、夏は深緑の葉桜、秋は桜紅葉。四季折々の様子を、まるで絵画のように楽しめるという贅沢なおまけ付き。
「5日前にそのことに気づいて。やっぱりここに家を建ててよかったと、改めて思いました」
ところで、Y様邸のコンセプトは、‘ご夫婦のための家’でしたが、もちろんお子様のことを考えての工夫もされていました。それが子ども部屋です。
スキップフロアの家の場合、子ども部屋をどこに設けようか悩む人がいるかと思います。家族の動線を考えて配置しないと、玄関からまっすぐ自室に入り、会話や一緒に過ごす時間が減ってしまうことがあるからです。
そこでY様は、子ども部屋をキッチンの横に設けることにしました。
「まだ子どもが小さいので、何かと目が離せません。ですが、キッチン横なら料理しながらでも目が届きますし、何かあればすぐ行き来できます。そして、年頃になったときも、いつ帰宅したのか、どんな様子かを確認できます」
Q:改めて、新居の感想をお聞かせください
「家を建てると決めてから、終始、インターネットで情報収集していました。設計や内装などの詳細をつめていく中で、次々とやりたいことが出てきて、その都度、担当者さんに相談。親身になって応じてくださったおかげで、後悔のない仕上がりになりました」と奥様。
ここも家づくりをする上でとても大切なことです。
どのような家にしようか、ご家族でたくさん話し合いがされると思いますが、それと同じくらい、担当営業や設計士、インテリアコーディネーターとのコミュニケーションも重要。どんな些細なことでも気になることがあれば、とことん話し合いましょう。さまざまな経験を積んだプロたちが、きっと最善のアイデアを出してくれるはずです。そのようなやりとりがあってこそ、末永く快適に暮らせる、納得のいく家をつくり上げることができるのです。
トイレの中に来客用の洗面台を設置しました。プライベート用と分けることで、ゲストにユーティリティ内を見られることがありません。十分な広さもあるため、化粧直しをするにも便利。また、トイレを出て右側に壁付けの姿見も用意されています。
プライベート用の洗面台。幅がとても広いので、2人が並んで身支度しても十分な空間です。「鏡を左右にスライドできるところが気に入っています」と奥様。チェストを置いてパウダールームとして利用することもできます。また、奥にはファミリークローゼットを設置し、家族全員の洋服はすべてここに収納。お風呂・着替え・洗濯を1カ所でまとめられるので、家事効率がアップします。「服が散らばらないので、本当に楽でいいです」。
玄関にはシューズクローゼットのほか、2wayの押し入れも設けました。ここには、日ごろ使わないものを収納しているほか、ミネラルウォーターやビールといった重たいものを常備するストックルームにも。キッチンまで運ぶ手間を省けます。