vol.17 夢の単価。
3回目の打ち合わせ(8月4日)のあと
カタログに付箋貼りまくってるリコの隣で俺は見積書と格闘していた。
「ちょ、リコ、写真撮って!こう…後ろから…俺の頭のむこうに見積書が入るような構図で。シャッターここね。あ、持ち方ちょっと…もっとこう…脇をしめてだな…」
撮れた写真がこれ。(案外うまい)
今回は、お金の話です。
豊栄さんに決める前、自分で銀行いって住宅資金として貸してもらえる金額の相談をした時「ざっくり3,500万くらいまでは…」と言われていたのだが、豊栄さんからローン審査出してもらったらmaxで3,700万くらいまでは貸してもらえそうだとわかった。
*俺はフリーランス。完済する頃にゃ六十歳ごえ。詳しくはvol.2ご覧ください。
この状況であなたなら。どう考えますか?
ようしmaxで行こう!
と考える?
それダメ、絶対ダメ!なんです。
この先またどんな感染症が現れて
今よりもっと収入減るかもわからんから
例えば10年後も20年後も
確実に払える額に
しておこう!
これが、正解。こう、考えるべき。
なんです。
が。
これまでのコラムをお読みの方は
おおかたの予想はつきますよね?
これまでの?って方は、このあたり、さらっと読んで帰ってきてくださいw
Vol.7 スケルトン襲来。
Vol.9 キッチンやりたい放題。
Vol.13 口出すべからず
と、いうワケで!
8月11日時点の我が家の状態をざっくり説明すると、
土地購入代金や諸費用でざっくり1,000万円
建物が2,500万円
と、ほぼmax。
借入できるmaxまであと200万
というところまでふくらんでました。
豊栄さんは、車で例えるなら
常にブレーキペダルに足をのせてくれています。
つまり、あれやりたい!これやりたい!とふくらんだ夢を打ち合わせの場で伝えたとしても、借入できる金額(や、事前に定めた予算)を超えそうな場合はまずブレーキふんでくれるんです。
「〇〇追加すると予算超えちゃいますね…例えばスケルトン階段やめれば、そこで浮いた分でできるかなぁ」という感じ。
打ち合わせの際も、机の上には常にその時点の見積もり(赤い矢印の紙)があります。
あれやりたい!これやりたい!とふくらんだ夢の一つ一つに、値段がついているワケです。
(正直これが切なかった)
(明朗で詳細な見積もりはありがたいし、良いんだけど)
切なかった!
どれを叶え、どれを諦めるか
単価だけで決めるなら
単価のでかいものからカットしていけばいい。
まずスケルトン却下!ですよ(笑)
でも「夢」なので。
家を建てるなら
あれやりたい!これやりたい!と
ふくらんでる夢なので。
単価だけで判断はできません。
ましてや
夢にでっかいちいさい
も、ありません。
隣でリコが楽しそうに壁紙を選んでる。それを取り上げて「もうやめよう」と言ったところで、単価としては、ほんの数万。ほんの数万のためにリコの楽しい時間を奪う、子供部屋はかわいくしたいという夢まで奪って、なんになるんだろうか。
でも、予算ここまでふくらんでいるのは、本当にやばい。なんとかしなきゃ。やっぱスケルトンあきらめてもらうべきなのか?とか。この時期、本当に悩んでました。
そう言えば、この頃。
たまに施工例みて、元気もらってたな〜。
改めて取材文読んで、取材の時のことを思い出したりもして。
「予算のこともあったけど、食品庫や書斎の壁は自分たちで!とDIYしたんですよ」と楽しそうに話してくれた札幌市のF様。
「住宅資金として借りられる金額で予算を決めず、実際の家計から月々いくら支払えるかと考えた」と話してくれた札幌市東区のN様。
あと、今はもう掲載されていないんだけど「主人が、全て私の好きにしていいと言ってくれたんです」と、本当に幸せそうに話してくれたピンクがテーマのお住まいもあった。
施工例、ほんといいですよ。
ひとつひとつ、物語があります。
みんなこうして夢の単価みつめながら
切なさmaxで悩んだんだろうなぁ。