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- 木造在来工法(軸組工法)では、柱や梁を組み合わせるために木材に彫り込みを入れます(仕口加工)。あるいは、木材の一方に細い穴をあけ、他方にそこにはめ込むための突起(ほぞ)を作ります。いずれにしても、部分的に木材を削り取ってしまうことになるため、そのぶん強度が低下してしまうのが短所でした。それを解決するのが、接合金具です。
- 豊栄建設の《チャレンジ999》が採用する〈TEC-ONE P3〉は、建物の構造材(柱、梁、大引など)を組み合わせる接合金具です。木材には取り付け用ボルト(12ミリ径)穴をあけるだけですから、在来工法にくらべて、欠損が著しく少なく、構造材の強度を低下させません。金具を用いない従来の工法にくらべて、接合強度はほぼ2倍になります。また在来工法では木材の組み合わせに小さなズレやすき間ができ、建物全体に歪みが生じがちですが、接合金具を採用するメタルジョイント工法では、建物の歪みを抑えることができます。
- 接合金具自体も高い強度をもち、阪神淡路大震災クラス(震度7)の地震にも耐えることが実験で確かめられています。また、高耐食性のメッキ処理が表面に施され、サビに強い仕様となっています。
- 接合金具は柱や梁の内部にしっかりと納まり、出っ張らないので、断熱材や構造面材が隙間なくはめ込まれ、断熱や気密に本来の性能を発揮します。接合金具が部屋側に浮き出ることもありません。
- 〈TEC-ONE P3〉は木造在来木軸工法をベースに開発されているので、自由な間取りの足かせとなりません。むしろ、接合の強度が増したぶん、住まいにより大きな空間をつくることができるようになりました(ただし、標準仕様の範囲で制約があります)。豊栄建設《チャレンジ999》のフリープランを可能にする重要パーツといえます。